研究課題
若手研究(B)
2000年代にみられたトルコの「民主化」過程において、従来軍の影響下に置かれその政治への関与を実質的に保障・容認してきた司法機関(とくに憲法裁判所)が、軍から自律し「民主化」の進展に寄与するに至ったメカニズムを解明した。その結果、憲法裁判所は歴史的に必ずしも軍の影響下にあり続けていたわけではないこと、軍の憲法裁判所への影響力行使は裁判官人事権の所在が重要な背景であったこと、そして憲法裁判所によるEU加盟プロセスの文脈における「民主化」の肯定が軍からの自律を決定づけたことが明らかとなった。
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http://synodos.jp/international/19487