研究課題
若手研究(B)
IgE依存性の反応は経口免疫療法のリスクであるがT細胞性の反応は寛解誘導に必須である。我々は、新規にT細胞反応性を残し、B細胞反応性(すなわちIgE反応性)を低減させた食品グレードの抗原改変カゼインを開発し、経口免疫療法を行った。13人中10人が増量期後にカゼインの閾値が上昇した。免疫療法の前、漸増期の後、維持期の後に採血し、末梢血単核球分画を抗原刺激し、培養上清中のサイトカインを網羅的に測定した。サイトカイン単独では有意差を認めなかったが、有意にIL-4/IL-12(p70)比が経時的に低下し、Th2/Th1バランスがTh1側へシフトする可能性が示唆された。患者数を増やした検討が必要である。
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