研究課題/領域番号 |
26870329
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会系歯学
機能系基礎歯科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
吉仲 正記 大阪大学, 歯学研究科(研究院), 招へい教員 (40403034)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2015年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2014年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 味覚試験 / 温度感覚試験 |
研究実績の概要 |
高齢者施設入所者51名(男性14名、女性37名、89.2±6.0歳)について、食形態と誤嚥の頻度について調査を行った。その結果、食事中あるいは食後にむせを起こす者の割合が60.7%であった。食形態についても43.4%の者が常食以外であり、味覚検査を行う場合に誤嚥のリスクがあることが示唆された。 把持部分が備えられた濾紙(無味ソルセイブ,ADVANTEC)に規定の濃度の溶液をしみ込ませ、乾燥させたもの(甘味:スクロース; 0.2g/ml, 0.4g/ml 塩味:塩化ナトリウム; 0.05g/ml. 0.1g/ml 酸味:クエン酸; 0.2g/ml, 0.1g/ml 苦味:塩酸キニーネ; 0.0012g/ml, 0.006g/ml)を用いた。最初に、名前と年齢、生年月日を答えてもらうことおよび医科の既往により認知症を分類した。そのうち、味覚試験を行い、回答が不能なものを除外した。正しく回答ができたものについては1点とし、スコア化を行った。口腔内については歯肉の炎症、食渣の残存が著しく認められるものについては口腔衛生不良とした。認知症があるものについては検査が続行できないものと検査が可能なものがほぼ半分であり、認知症の進行度によっては検査が可能であることが示唆された。また、口腔衛生不良群が良好群と比較して味覚スコアが低い傾向が認められた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
認知症の進行度などで、味覚の表現が難しい入所者も多く、その選定が難しいと考えられた。また、当初予定していた被検紙については、疲労のため少なくする必要があると考えられる。また、口腔内などの条件が大きく異なることから、対象者数を多くする必要があると考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
今後、他施設において同様の調査を勧めていくことが必須と考えられる。
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次年度使用額の使用計画 |
消耗品の購入(ソルセイブ(無味:アドバンテック)、味質(甘味・塩味・酸味・苦味))を早期に行い(5月末まで)、被検用紙の作製の効率化を目指す。また謝金・人件費での執行を中心に計画的に執行することを目指す。
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