研究課題/領域番号 |
26870516
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育心理学
特別支援教育
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研究機関 | 北海道医療大学 |
研究代表者 |
橋本 竜作 北海道医療大学, リハビリテーション科学部, 准教授 (00411372)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2014年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 発達性ディスレクシア / 音韻障害 / 非音韻性言語障害 / 機能的磁気共鳴画像法 / 機能的MRI / 認知神経科学 / 特異的言語障害 |
研究成果の概要 |
発達性ディスレクシアは、読みの困難さを主徴とする発達障害である。本研究はディスレクシア児の読みの習熟に影響する音韻障害および関連する言語能力に関して、行動学的評価および認知神経科学的評価を行った。その結果、発達性ディスレクシア児の中に、音読速度に反映される音韻障害に加え、格助詞に使用や動詞の態変換といった非音韻性の言語障害を合併する事例がいることが明らかとなった。さらに発達性ディスレクシア児は、定型発達児に比べて、文字を読む課題中に左紡錘状回や中・下後頭回での脳活動に差があることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果、ディスレクシア児の中には、音韻障害に加えて、音韻以外の言語面の障害を合併する例が存在することが示された。現在、ディスレクシア児には文字を音に変換する指導・訓練が行われている。しかし言語障害が合併している場合、文字を音にできたとしても、文章の読解で困難さが継続する可能性があり、そういった例には指導法の工夫も必要となるだろう。そして、発達性ディスレクシアの認知神経科学的モデルを検討する際には、音韻障害だけでなく、非音韻性言語障害の併存の可能性や、その影響を加味する必要がある。こうした点を明らかにしたことが、本研究成果の社会的・学術的な意義と言える。
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