研究課題
若手研究(B)
絶対的なドナー臓器不足を解決する一つとして,ブタ臓器を用いる異種移植が提唱されている。異種移植では,免疫拒絶の克服が必須である。最初に起こる超急性拒絶の引き金としてαGal抗原があるが,我々はこの抗原を持たないGalTノックアウト(KO)ブタを作出している。本研究では,GalT-KOブタを基盤に,超急性拒絶の別要因とされるH-D抗原を除去したCMAH遺伝子KOブタの作出を目的とした。ゲノム編集技術を用いてCMAH遺伝子をKOした細胞の体細胞核移植を行い,クローン産仔を作出した。主要組織において抗原糖鎖の消失が確認できた。本研究により国内初のGalT/CMAH両遺伝子KOブタの作出に成功した。
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すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件) 備考 (2件)
Journal of Reproduction and Development
巻: 61 号: 5 ページ: 449-457
10.1262/jrd.2015-058
130005104116
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