研究課題/領域番号 |
26870817
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
思想史
政治学
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研究機関 | 熊本高等専門学校 |
研究代表者 |
遠山 隆淑 熊本高等専門学校, 共通教育科, 准教授 (60363305)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2015年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2014年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 妥協 / ウィッグ / 多様性 / イギリス国制 / 自由な統治 / 共通感覚 / 政治的決定 / 妥協(compromise) / 地域社会(community) / 多様性(variety) / ウィッグ(whig) / 選挙制度(elective system) |
研究成果の概要 |
本研究では、マッキントッシュやバジョットを中心に、19世紀ウィッグの政治的妥協論を分析した。ウィッグによれば、イギリス国制は、多様な政治主体の「自由」の確保と単一の政治秩序とを同時に実現する「自由な統治」であることに存在意義があった。そのゆえに、ウィッグは、「自由な統治」に相応しい決定方法は、ある政治的問題の最終的な解決をもたらす「決断」ではなく、妥協だと考える。なぜなら、多様な政治的要素の存在とその維持を前提に、常にそれらと交渉し、それらをとりまとめることをめざす妥協こそが、多様性の確保を本質とする「自由な統治」の維持を可能にする唯一の決定方法だからであった。
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