研究課題/領域番号 |
26870933
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
実験心理学
認知科学
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研究機関 | 国立研究開発法人情報通信研究機構 (2015-2018) 慶應義塾大学 (2014) |
研究代表者 |
雨宮 薫 国立研究開発法人情報通信研究機構, 脳情報通信融合研究センター脳情報通信融合研究室, 研究員 (80638536)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2014年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 運動選択 / 意思決定 / 脳波 / 自発脳波 / 機械学習 / 両肢選択 / リハビリテーション / 運動 / 自発脳波活動 / 運動準備 / 運動錯覚 / 運動知覚 / 前頭頭頂ネットワーク / 運動意思決定 / 難易度 / 運動学習 / 運動意図 / 課題難易度 |
研究成果の概要 |
ある運動を開始するには内発的もしくは外発的なきっかけが伴う。本研究では、外発的な信号に対して開始するような運動に対して、その信号より先んじて存在する自発的な脳波活動が、いかに運動の意思決定に影響を及ぼすかを検討した。 具体的には、左右手の選択に悩む両手間の運動選択課題を課すことで、選択が安易な条件と選択に悩む条件を作り出し、その運動選択に関わる神経機序を検討した。結果、選択に悩む条件においては、刺激提示前の自発脳波活動が判別に影響するものの、刺激そのものの情報は、選択が安易な場合にのみ影響するというように、運動の意思決定に関わる神経機序が、運動選択開始前から変遷していることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究結果は、運動意思決定が、運動選択の難易度の相違により、影響する神経機序や時間窓が相違すること、また、運動選択が、具体的な運動が未定な状態から、どのような課題を行うかが具体的になる過程で、先行する自発脳波活動により後の行動への影響の強弱が変化していることが示唆された。運動意思決定における神経機序の解明に向けた意義を持つと考えられる。 また、こうした日常的に多く存在する運動の意思決定は、リハビリテーション場面においては、非麻痺側における使用過多の状況から麻痺側を使用するという運動訓練を促進する運動選択に繋がるため、リハビリテーション場面に向けての意義を持つと考えられる。
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