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高温高圧下での鉄合金の密度・弾性波速度測定実験から探る地球惑星中心核

研究課題

研究課題/領域番号 26887006
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分補助金
研究分野 岩石・鉱物・鉱床学
研究機関東北大学

研究代表者

柴崎 裕樹  東北大学, 学際科学フロンティア研究所, 助教 (10730830)

研究期間 (年度) 2014-08-29 – 2015-03-31
研究課題ステータス 完了 (2014年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2014年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード地球惑星内部構造 / 高温高圧 / 金属物性
研究実績の概要

地震学的に見積もられている地球核の密度が純鉄の密度より小さいことから、核は鉄と様々な軽元素で構成されていると考えられている。この軽元素の種類や量を解明するために、鉄や鉄合金の高温高圧下での密度や弾性波速度の測定がなされている。この測定値と観測値を比較する際、"弾性波速度-密度"の関係が一般的に用いられる。経験則として、この関係は温度・圧力に関係なく線形関係にあることが知られているのだが(バーチ則)、近年の理論的・実験的な研究により、高温では線形関係から逸脱することが指摘されている。しかしながら、測定手法などの問題もあり、温度変化の小さな縦波速度(Vp)を用いた議論が多く、バーチ則の温度依存性について共通の見解を得られていない。
そこで本研究では、このバーチ則の温度依存性について定量的に議論を行うため、固体鉄についてVpだけでなく、温度変化の大きな横波速度(Vs)も高温高圧下で測定することを目指した。実験は、温度・圧力制御に優れたマルチアンビル型高温高圧発生装置と、他の手法と異なりVp, Vs両方を直接測定可能な超音波法を用いて、固体鉄(bcc-Fe)の弾性波速度を約7万気圧, 600℃までの温度圧力条件で測定した。これに加え、高温高圧X線その場回折によって密度も測定した。実験は放射光施設SPring-8で行った。
本研究結果によると、bcc-Feについては、密度一定で見た時、Vp, Vs共に温度上昇とともに速度が低下し線形から逸脱することが分かった。この温度の効果は、VpよりもVsの方が顕著であった。また、先行研究により報告されているFeSiのバーチ則の温度依存性と比較すると、bcc-Feの方が大きな温度依存性を持つことが分かった。このことは、軽元素によって温度依存性に違いが出ることを示しており、今後、核の軽元素量を議論する際に、一つの指針を示すことが出来た。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(1件)
  • 2014 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 超音波法を用いた固体鉄の高温高圧下での弾性波速度測定2015

    • 著者名/発表者名
      柴崎裕樹、西田圭佑、肥後祐司、五十嵐愛子、田原政紀、坂巻竜也、寺﨑英紀、下山裕太、桑原壮馬、田窪勇作、大谷栄治
    • 学会等名
      日本地球惑星科学連合2015年大会
    • 発表場所
      千葉県千葉市 幕張メッセ
    • 年月日
      2015-05-24 – 2015-05-28
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
  • [学会発表] 超音波法を用いた鉄の弾性波速度の温度・圧力依存性の決定2015

    • 著者名/発表者名
      柴崎裕樹、西田圭佑、肥後祐司、丹下慶範
    • 学会等名
      第2回PRIUSシンポジウム
    • 発表場所
      愛媛県松山市 愛媛大学地球深部ダイナミクス研究センター
    • 年月日
      2015-02-23 – 2015-02-24
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書

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公開日: 2014-09-09   更新日: 2016-06-01  

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