研究課題
研究活動スタート支援
価電子スピンと触媒機能との関係を明らかにするために、磁気相転移による触媒特性変化の観測を試みた。主にNi系合金リボンを触媒試料に用い、COの酸化反応や炭化水素の水素化反応に対する触媒特性を評価した。しかしながら、磁気相転移による触媒特性変化は観測できなかった。原因は主に触媒の経時劣化であったため、高速・高精度の触媒反応評価システムを構築し、経時劣化しにくい貴金属を主成分とする磁性合金触媒を作製した。Pd85Co15粉末触媒を用いてCOの酸化反応試験を行ったところ、磁気相転移に起因すると思われる触媒特性変化の観測に成功した。期間終了後も研究を継続し、スピン偏極した価電子状態との関係を解明する。
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