研究課題
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精子先体反応は受精に必須な現象であるが、雌性生殖器内での誘起機構は未だ不明な点が多い。本研究では蛍光標識精子による継時観察から、卵管内精子の運動性および卵管内における先体反応誘起箇所の特定を行った。そして、体外では先体反応が起こらない精巣特異的GPIアンカー型セリンプロテアーゼPRSS21欠損精子の人工的な先体反応誘起による精子卵子膜融合能の回復を試みた。その結果、PRSS21欠損精子の精子卵子融合能は人工的な先体反応誘起だけでなく、雌性生殖器や囲卵腔に存在するリン脂質を含む小胞により回復することが見いだされた。以上の結果から、雌性生殖器内での受精における介助機構の存在を示した。
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Biology of Reproduction
巻: 115 ページ: 135418-135418