研究課題
研究活動スタート支援
組織から組織への細胞移動の可視化やその調節機構を解明するためは、局在特異的に細胞を蛍光標識する技術が有効である。本研究は、光遺伝学的手法を用いて光照射部位特異的に生体内で細胞を不可逆的に蛍光標識し、長期に渡りその後の標識細胞を追跡できるシステムを確立することを目指した。樹立した光照射部位特異的蛍光標識マウスを用いて皮膚への光照射実験を行ったところ、一部の表皮細胞は光照射依存的に蛍光標識されたが、免疫細胞ではその効果は認められなかった。以上のことより、本研究で確立した光遺伝学的手法を用いた細胞標識法は表皮細胞などの一部の細胞種の動態の追跡に有用であることが示唆された。