研究課題
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近年、マイクロRNA(miRNA)はエクソソームを介して細胞間を伝搬することが明らかとなり、骨に転移したがん細胞が分泌するmiRNAが周囲の骨組織に作用し、溶骨型や造骨型の骨転移を惹起する可能性が示唆される。本研究では、まず、miRNAの網羅的発現解析を行い、各がん細胞株からの分泌が亢進している複数のmiRNAを同定した。次に、これらのmiRNAの骨代謝への作用などを検討し、前立腺がん細胞株が分泌するmiR-Xが、2つの標的遺伝子を介して骨形成を著明に促進することを見出した。さらにmiR-Xを過剰発現させた溶骨型骨転移誘導乳がん細胞株をマウスに移植したところ、造骨型の骨転移が誘導された。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 2件、 査読あり 3件、 謝辞記載あり 1件、 オープンアクセス 1件)
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