北陸・近畿の小児予防接種実施機関に2016年3月アンケートと面接調査を実施した。272施設中198名(72.4%)が誤接種経験があった。その内容は「接種間隔の誤り」が最も多く、次いで「記録の誤り」「接種年齢の誤り」等であった。「ワクチン外来あり」は72.9%であったが、誤接種経験との関連は認められなかった。また「予防接種業務の負担感」は77%が「負担を感じる」との回答だったが「誤接種経験」との関連は認められなかった。 「行政に対して」「保護者の知識」等の問題点が分かった。誤接種防止に向けて行政との連携を強化し、保護者が接種スケジュールの管理ができるよう、母親教室等での知識の普及が必要である。
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