研究成果の概要 |
良質な卵を得るためには卵胞内で卵を支持する顆粒膜細胞の正常な発育が必須である。顆粒膜細胞は卵胞の発育とともに黄体形成ホルモンレセプター(LHR)を発現するようになることで黄体形成ホルモン感受性を獲得し排卵に至る。本研究はLHR発現のエピジェネティックな制御機構の解明を目的とした。エピジェネティクスとはDNAの配列変化によらない遺伝子発現の制御を指す。本研究では、LHRプロモーター領域のヒストン修飾及びDNAメチル化につき検討し、特にH4K8と3K9のアセチル化及び2,4,5,9番目のCpG配列のメチル化が、LHR発現上昇に大きく関与していることが示唆された。
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