間葉系幹細胞のTrophic因子が歯周組織に及ぼす影響

• 研究課題/領域番号: 26893144
• 研究種目: 研究活動スタート支援
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 歯周治療系歯学
• 研究機関: 大阪大学
• 研究代表者: 沢田 啓吾 大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (70733054)
• 研究期間 (年度): 2014-08-29 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2015年度)
• 配分額: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円); 2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2014年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
• キーワード: 歯学 / 再生医学 / 間葉系幹細胞 / 歯周炎 / Trophic因子

研究成果の概要

本研究課題では、間葉系幹細胞由来のTrophic因子が、歯周組織に及ぼす影響について解析を行った。まず、脂肪組織由来間葉系幹細胞(ADSC)由来のTrophic因子が培養ヒト歯根膜細胞(HPDL)の硬組織形成細胞への分化を促進させることが明らかになった。一方で、ADSCがIGFBP6を分泌していることが明らかとなった。さらに、IGFBP6の発現を抑制したADSC培養上清では、HPDLの硬組織形成細胞への分化促進作用が有意に抑制された。本研究結果から、歯周組織に移植されたADSCがIGFBP6を含むTrophic因子を産生することで、歯根膜細胞の硬組織形成細胞への分化を促進することが示唆された。

研究成果

• [学会発表] The mechanism of periodontal tissue regeneration by transplantation of adipose tissue-derived multi-lineage progenitor cells. (2016)
  • 著者名/発表者名: Keigo Sawada, Masahide Takedachi, Tomoaki Iwayama, Satomi Yamamoto, Chiaki Morimoto, Asae Hirai, Chun Man Lee, Hanayuki Okura, Akifumi Matsuyama, Yuko Sano, Masahiro Kitamura, Shinya Murakami.
  • 学会等名: ISSCR 2016
  • 発表場所: Moscone Center West, San Francisco, USA
  • 年月日: 2016-06-22
  • 国際学会
• [学会発表] ADMPC移植による歯周組織再生誘導効果とその作用機序の検討 (2016)
  • 著者名/発表者名: 沢田啓吾、竹立匡秀、岩山智明、山本智美、森本千晶、平井麻絵、李千萬、松山晃文、大倉華雪、佐野夕子、北村正博、村上伸也
  • 学会等名: 第59回春季日本歯周病学会
  • 発表場所: かごしま県民交流センター、鹿児島市、鹿児島県
  • 年月日: 2016-05-20
• [学会発表] 脂肪組織由来多系統前駆細胞の移植による新規歯周組織再生療法の開発 (2016)
  • 著者名/発表者名: 沢田啓吾、竹立匡秀、岩山智明、山本智美、森本千晶、平井麻絵、李千萬、松山晃文、大倉華雪、佐野夕子、野崎剛徳、北村正博、村上伸也
  • 学会等名: 第15回日本再生医療学会総会
  • 発表場所: 大阪国際会議場、大阪市、大阪府
  • 年月日: 2016-03-17