研究課題/領域番号 |
26893170
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
前田 敏彦 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50738961)
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研究期間 (年度) |
2014-08-29 – 2015-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2014年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2014年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 血液脳関門 / 末梢神経障害 / 家族性アミロイドポリニューロパチー |
研究実績の概要 |
本研究では,家族性アミロイドポリニューロパチー(FAP)における末梢神経の微小血管障害の病態を細胞学的に明らかにすることを目的として,我々が樹立したヒト末梢神経由来内皮細胞株と周皮細胞株による血液神経関門(in vitro BNB)モデルを用いて,transthyretin(TTR) 蛋白を輸送・排泄する分子機構の解明 と 変異型TTR 蛋白による血液神経関門(BNB)破綻の分子メカニズムについての解析を行った.TTR に対する受容体の1つとして後期糖化反応生成物受容体(receptor of advanced glycation-end product:RAGE)が想定されているが,今回,定量的RT-PCRとwestern blot法による検討で,ヒト末梢神経由来内皮細胞株や周皮細胞株にRAGEの遺伝子・蛋白が認められ,変異型TTR(recombinant V30M TTR)を細胞株に作用させることで,RAGEの遺伝子発現および蛋白レベルの増加が確認された.また,recombinant V30M TTR の作用により細胞株のROS活性の亢進が認められ,野生型TTRを作用させた場合に比べ,V30M TTR を作用させた際にin vitro BNBのバリア機能を示す電気抵抗値が有意に低下した.これまでの結果から,変異型TTRは直接的に微小血管を障害し,病態として酸化ストレス活性化を介する機序が示唆された.一方,TTRに対する新たな受容体分子や輸送・排泄分子を発見することを目的として,野生型TTR蛋白質を一定時間作用させた微小血管内皮細胞株の全細胞抽出液を用いて共免疫沈降法による探索を行ったが,新たな分子の同定には至らなかった.
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現在までの達成度 (段落) |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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