関節リウマチの「免疫学的寛解」を目指したCaMK4を標的とした治療の開発

• 研究課題/領域番号: 26893198
• 研究種目: 研究活動スタート支援
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 膠原病・アレルギー内科学
• 研究機関: 長崎大学
• 研究代表者: 古賀 智裕 長崎大学, 病院(医学系), 助教 (90537284)
• 研究期間 (年度): 2014-08-29 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2015年度)
• 配分額: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円); 2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2014年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
• キーワード: 関節リウマチ / CaMK4 / 関節炎誘導マウス

研究成果の概要

関節リウマチ（RA）の発症と患者CD4陽性T細胞におけるCaMK4の発現との関連の検討において、RA患者（n=21）は健常人（n=20）と比較して有意にCaMK4が高発現であった。T細胞におけるCaMK4の異常活性化がRAの発症に寄与していることが示唆された。RA患者間においてCaMK4の発現と疾患活動性についての関連を検討したが、エントリー時においてはRAの活動性とCaMK4の発現量との有意な相関は認めなかった。
コラーゲン誘導関節炎マウスを用いてCaMK4阻害剤の投与による関節炎の抑制効果の検討を行った。治療群では有意な関節炎スコアの改善を認め、新規治療薬としての可能性が示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] CaMK4 facilitates the recruitment of IL-17-producing cells to target organs through the CCR6/CCL20 axis in Th17-driven inflammatory diseases. (2016)
  • 著者名/発表者名: Koga T, Otomo K, Mizui M, Yoshida N, Umeda M, Ichinose K, Kawakami A, Tsokos GC
  • 雑誌名: Arthritis Rheumatol. 巻: in press 号: 8 ページ: 1981-1988
  • DOI: 10.1002/art.39665
  • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著 / 謝辞記載あり
• [学会発表] Role of CaMK4 in the pathogenesis of rheumatoid arthritis (2016)
  • 著者名/発表者名: Tomohiro Koga,Masataka Umeda,Yasuko Hirai,Toru Michitsuji,Toshimasa Shimizu,Shoichi Fukui,Ayako Nishino,Yoshikazu Nakashima,Shin-ya Kawashiri,Naoki Iwamoto,Kunihiro Ichinose,Mami Tamai,Tomoki Origuchi,Hideki Nakamura,Atsushi Kawakami
  • 学会等名: 第60回日本リウマチ学会総会
  • 発表場所: パシフィコ横浜（神奈川県横浜市）
  • 年月日: 2016-04-21
• [学会発表] CaMK4 inhibition ameliorates the development of Th17 driven inflammatory diseases by preventing recruitment of IL-17 producing cells to target organs (2014)
  • 著者名/発表者名: Tomohiro Koga
  • 学会等名: 2014年米国リウマチ学会議(ACR 2014)
  • 発表場所: ボストン、米国
  • 年月日: 2014-11-14 – 2014-11-18