研究成果の概要 |
PCV7およびPCV13定期接種期間に分離された非侵襲性肺炎球菌2057株を研究対象とし、以前解析したPCV7任意接種期間のデータを加えて血清型とマクロライド耐性遺伝子の変化を調査した。加えて、非PCV13血清型薬剤株の薬剤感受性を測定した。結果、小児由来株ではPCV7含有血清型の減少に伴い、非PCV13血清型が有意に増加し、15A,15C,23Aの多くがerm(B)を保有していた。薬剤感受性試験では、42.0%が多剤耐性を示した。血清型15Aは全て多剤耐性、ペニシリン非感受性株(PRSP又はPISP)で、全PRSP-15AはST63に属し、北海道におけるこのクローンの出現が明らかとなった。
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