日本において胃癌罹患率は非常に高く、進行・再発胃癌に対する治療成績は十分とは言えず、新たな治療法の開発が期待される。本研究は胃癌に対するウイルス療法において、腫瘍特異的プロモーターであるhTERT(human telomerase reverse transcriptase)promoterに着目した。ヘルペスウイルス複製に必要なribonucleotide reductaseをコードするICP6遺伝子をhTERTpromoterで制御し、腫瘍細胞特異的に複製能を増強したoncolytic virusを作成し、抗腫瘍効果について検討した。
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