研究成果の概要 |
本研究では, 無菌状態のgerm-free (GF)マウスと口腔常在菌を有するspecific-pathogen-free (SPF) マウスを用いて, 歯周組織の加齢変化に対する口腔常在菌の影響について検討した。SPFマウスでは,加齢に伴う歯槽骨吸収の有意な増加を認めたが,GFマウスでは歯槽骨吸収の加齢変化は小さかった。また, SPFマウスでは加齢に伴い, 歯肉中のCD4 T細胞からのIL-17a等の炎症性サイトカインの発現の増加も認められた。口腔常在菌は, 加齢に伴う顎骨吸収や炎症性反応の増加に影響を与えていると推測された。
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