ミトコンドリアCa2+制御機構とその破綻による心血管病態機序

• 研究課題/領域番号: 26893317
• 研究種目: 研究活動スタート支援
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 薬理学一般
• 研究機関: 福岡大学
• 研究代表者: 田頭 秀章 福岡大学, 医学部, 助教 (90735028)
• 研究期間 (年度): 2014-08-29 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2015年度)
• 配分額: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円); 2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2014年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
• キーワード: ミトコンドリア / 心血管疾患 / 循環器

研究成果の概要

ミトコンドリアは細胞の生と死に関与する重要な小器官である。我々は、近年同定されたミトコンドリアにCa2+ を輸送するmitochondrial Ca2+ uniporter（MCU）、Ca2+ を排泄するミトコンドリアNa+/Ca2+交換体（NCLX）両者の遺伝子欠損マウスを作出し、心血管病の病態機序におけるミトコンドリアCa2+輸送体の役割について検討した結果、ミトコンドリアCa2+濃度維持機構の崩壊は、心血管病態の発症・進展に密接に関わっていることを見出した。

研究成果

• [雑誌論文] The role of SIGMAR1 gene mutation and mitochondrial dysfunction in amyotrophic lateral sclerosis (2015)
  • 著者名/発表者名: Fukunaga K, Shinoda Y, Tagashira H
  • 雑誌名: J Pharmacol Sci 巻: 127 号: 1 ページ: 36-41
  • DOI: 10.1016/j.jphs.2014.12.012
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Genetic knockout and pharmacologic inhibition of NCX2 cause natriuresis and hypercalciuria. (2015)
  • 著者名/発表者名: Gotoh Y, Kita S, Fujii M, Tagashira H, Horie I, Arai Y, Uchida S, Iwamoto T
  • 雑誌名: Biochem Biophys Res Commun 巻: 456 (2) 号: 2 ページ: 670-675
  • DOI: 10.1016/j.bbrc.2014.12.016
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Methyl pyruvate rescues mitochondrial damage caused by SIGMAR1 mutation related to amyotrophic lateral sclerosis. (2014)
  • 著者名/発表者名: Tagashira, H., Shinoda, Y., Shioda, N., Fukunaga, K.
  • 雑誌名: Biochim Biophys Acta. 巻: 1840 号: 12 ページ: 3320-3334
  • DOI: 10.1016/j.bbagen.2014.08.012
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [学会発表] Functional analysis of renal Na+/Ca2+ exchangers using several genetically altered mice (2016)
  • 著者名/発表者名: Hideaki Tagashira, Satomi Kita, Yuji Arai, Takahiro Iwamoto
  • 学会等名: 第89回日本薬理学会年会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2016-03-10
• [学会発表] Mg2+輸送体SLC41の腎臓・血管機能調節における役割 (2015)
  • 著者名/発表者名: ○田頭 秀章、喜多 紗斗美、岩本 隆宏
  • 学会等名: 第68回日本薬理学会西南部会
  • 発表場所: 下関
  • 年月日: 2015-11-21
• [学会発表] Physiological role of Na+/Ca2+ exchanger type-2 (NCX2) in the kidney (2015)
  • 著者名/発表者名: ○Hideaki Tagashira, Satomi Kita, Yusuke Gotoh, Takahiro Iwamoto
  • 学会等名: International Symposium on Chronic Inflammatory Diseases, Kumamoto (2015) (ISCIDK2015)
  • 発表場所: 熊本
  • 年月日: 2015-10-16
  • 国際学会
• [学会発表] Na+/Ca2+交換体機能抑制の腎機能およびCa2+排泄に及ぼす影響について (2015)
  • 著者名/発表者名: ○田頭 秀章、喜多 紗斗美、後藤 雄輔、岩本 隆宏
  • 学会等名: 第34回臨床薬理阿蘇九重カンファレンス
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 2015-10-03
• [学会発表] SLC41トランスポーターのin vivo生理機能解析 (2015)
  • 著者名/発表者名: ○田頭 秀章、喜多 紗斗美、後藤 雄輔、岩本 隆宏
  • 学会等名: 第8回トランスポーター研究会九州部会
  • 発表場所: 鹿児島
  • 年月日: 2015-07-18
• [学会発表] ビタミンD誘発高カルシウム血症に対するNCX阻害薬の保護効果 (2015)
  • 著者名/発表者名: ○田頭 秀章、喜多 紗斗美、後藤 雄輔、永田 旭、岩本 隆宏
  • 学会等名: 第88回日本薬理学会年会
  • 発表場所: 名古屋
  • 年月日: 2015-03-19
• [学会発表] Mg2+トランスポーターSLC41 family の機能解析 (2014)
  • 著者名/発表者名: 〇田頭 秀章、喜多 紗斗美、後藤 雄輔、岩本 隆宏
  • 学会等名: 第5回福岡薬理・生理系研究会
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 2014-12-09
• [学会発表] マグネシウム代謝異常症の新規モデルマウスの開発 (2014)
  • 著者名/発表者名: 〇田頭 秀章、喜多 紗斗美、後藤 雄輔、岩本 隆宏
  • 学会等名: 第67回日本薬理学会西南部会
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 2014-11-23