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がん悪液質患者における炎症性サイトカインがオキシコドンの体内動態に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 26927005
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 薬学Ⅱ
研究機関浜松医科大学

研究代表者

佐藤 聖  浜松医科大学, 医学部附属病院, 薬剤師

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2015-03-31
研究課題ステータス 完了 (2014年度)
配分額 *注記
600千円 (直接経費: 600千円)
2014年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワードオキシコドン / 悪液質 / 炎症性サイトカイン
研究実績の概要

○研究目的 : がん性疼痛に用いられているオキシコドンの臨床効果には大きな個人差が存在する。近年、がん患者おける薬物血中濃度の個人差の要因として炎症性サイトカインが注目されており、炎症性サイトカインが肝臓におけるCYP3A4の発現を低下させることが報告されている。本研究では、悪液質と診断されたがん患者を対象に、炎症性サイトカイン濃度とオキシコドン及びその代謝物の血漿中濃度との関係を明らかにすることを目的とした。
○研究方法 : 浜松医科大学病院において、がん性疼痛に対しオキシコドンによる治療を開始し、文書による同意の得られた30名を対象とした。悪液質の判定は、Glasgow prognostic score(GPS)に基づいて分類した。オキシコドンとその代謝物の血漿中濃度は、LC-MS/MS法により行った。IL-6の血清中濃度は、ELISA法により行った。
○研究成果 : 対象患者におけるGPSは0が8名、1が10名、2が12名であった。オキシコドンの血漿中濃度は、GPSの増加に伴い上昇傾向が認められた。ノルオキシコドンとオキシコドンの濃度比については、GPSの増加に伴い低下傾向が認められたが、オキシモルフォンとオキシコドンの濃度比については、変化は認められなかった。GPSの増加に伴いCYP3A経路の代謝は減少するが、CYP2D6経路の代謝は変わらないことが考えられた。IL-6の血清中濃度は、GPSの増加に伴い有意に上昇した。GPS増加に伴うCYP3A4経路の代謝減少にIL-6の上昇が関与している可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 2014 実績報告書

URL: 

公開日: 2014-04-04   更新日: 2020-05-15  

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