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ルイボスティーとタクロリムスの相互作用に関する検討

研究課題

研究課題/領域番号 26929002
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 薬学Ⅳ
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

池谷 修  慶應義塾大学, 病院薬剤部, 薬剤師

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2015-03-31
研究課題ステータス 完了 (2014年度)
配分額 *注記
600千円 (直接経費: 600千円)
2014年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワードルイボスティー / タクロリムス / 相互作用
研究実績の概要

【目的】免疫抑制剤タクロリムスは、肝代謝酵素CYP3Aで代謝され他の薬物や食品との相互作用が臨床上大きな問題となる場合がある。我々は同種造血幹細胞移植後にタクロリムスを内服し、安定した血中濃度(9.9-10.3ng/ml)が維持されていたがルイボスティーの連日摂取によって血中濃度が3.0ng/mlまで低下するとともにグレード3の皮膚GVHDを発症した症例を経験した(日本造血細胞移植学会雑誌2013 ; 2(4) : 109)。そこで、ラットを用いてタクロリムスの薬物動態に対するルイボスティーの影響を検討した。
【方法】Wistar系雄性ラット(n=6)にフリーアクセスで1週間水を与えて飼育し、タクロリムス(経口懸濁製剤)1.5mg/kgを経口単回投与し、投与後15min, 30min, 1, 2, 3, 4, 8, 12hrの8点の採血を尾静脈より行った。その後7日間washoutを行い、続けてルイボスティーのみをフリーアクセスで1週間与え、同様のスケジュールでタクロリムス投与後に採血を行った。ラットの血中濃度の測定は、PRO-TRACIITMFK506(DiaSorin社製、USA)を用いてELISA法により行った。
【結果】ルイボスティー投与群ではタクロリムス1.5mg/kg経口投与時の12時間後までのAUC(mean±S.D.)は、13.45±3.47ng・hr/Lとルイボスティー投与前の17.57±10.57ng・hr/Lに比べ、統計学的な有意差は認められなかったものの23.4%も減少した。さらに、最高血中濃度(mean±S.D.)も5.47±2.84ng/mLとルイボスティー投与前の7.75±5.2ng/mLに比べ29.4%低下した。
【考察】ラットを用いた動物実験からルイボスティーは、CYP3A酵素を誘導しタクロリムスの血中濃度を低下させる相互作用がある可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 2014 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] タクロリムスの薬物動態に及ぼすルイボスティー (Aspalathus linearis)の効果2015

    • 著者名/発表者名
      池谷修
    • 学会等名
      日本薬学会第135年会
    • 発表場所
      兵庫医療大学(兵庫県神戸市)
    • 年月日
      2015-03-28
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書

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公開日: 2014-04-04   更新日: 2020-05-15  

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