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フェノチアジン系向精神薬の簡易検査キットの開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 26933002
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 境界医学・社会医学・看護学等
研究機関茨城県警科学捜査研究所

研究代表者

石澤 不二雄  茨城県警察本部科学捜査研究所, 所長/研究員

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2015-03-31
研究課題ステータス 完了 (2014年度)
配分額 *注記
400千円 (直接経費: 400千円)
2014年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
キーワードフェノチアジン / スクリーニング / 検知管
研究実績の概要

【目的】
救急医療や検視・解剖の現場で使う薬毒物の検査キットにはトライエージやインスタントビュー、我々が開発した検知管等があり、ベンゾジアゼピン(BZO)その他の薬毒物が簡単に検査できる。しかし, 医薬品中毒患者・死者の3割が服用しているフェノチアジン系薬物(PTZ)については、検査できるキットはない。そこで、これを簡単に検査できるキットの開発を行い、もって救急救命や死因究明の一助とする。
【方法】
酸性下でPTZと反応し着色するp-ジメチルアミノベンズアルデヒド(pDMABA)をシリカゲルにコーティングし、酸性化剤とともにガラス管に充填して「PTZ検知管」を開発、これにPTZを溶解した水溶液を吸引して着色の有無を観察、着色のための最適なpDMABAや酸の種類および濃度、PTZの検出限界等を求めた。交差反応についても検討した。
【結果】
試薬の組成を変えた各種検知管を作製したが、酸性化剤として硫酸を20%シリカゲルにコーティングしたものとpDMABAを5%ケイ砂にコーティングしたものを、先端から順にガラス管にそれぞれ20mmずつ充填したものがPTZ検知管の組成として最適であった。この検知管に7種類のPTZの水溶液を吸引したところ赤、橙、あるいは紫色に発色し、PTZのスクリーニングが可能であった。その検出限界は約1~75μg/mLであり、試料の必要量は200μLであった。pDMABAと反応するとされるBZOや大麻、バルビツール酸系および三環系の医薬品、その他の医薬品、LSD、コカインとは反応しなかった。以上のことから、本検知管は救急医療や検視・解剖の現場におけるPTZのスクリーニングキットとして有用と考えられた。

報告書

(1件)
  • 2014 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015 2014

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] フェノチアジンの簡便な検出キットの検討2015

    • 著者名/発表者名
      石澤不二雄
    • 学会等名
      第29回日本中毒学会東日本地方会
    • 発表場所
      さいたま市
    • 年月日
      2015-01-10
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
  • [学会発表] Screening kits of poisons available at the scene of autopsy or medical treatment2014

    • 著者名/発表者名
      Fujio Ishizawa
    • 学会等名
      IAFS 2014 (国際法科学会議)
    • 発表場所
      韓国ソウル市
    • 年月日
      2014-10-16
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書

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公開日: 2014-04-04   更新日: 2020-03-05  

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