研究課題
基盤研究(C)
本研究では,脂質膜の膜厚や張力の違いがカリウムチャネルの構造遷移やイオン透過性を変化させる現象に着目し,全原子分子動力学計算のデータを基に,単一チャネル測定と同じ時間スケールでゲート特性と電気信号特性を同時にシミュレーションできるメゾスケール計算法を開発する.実験データとの比較を通じてモデルを検証・改良することで,膜厚や張力がチャネル機能を制御する分子機構を解明し,ゲート機構とイオン透過の因果関係を直接結びつける.本アプローチにより,分子レベルの構造変化からマクロな機能出力に至る因果関係を多階層にわたって理解するための新たな指針を示す.