研究課題
若手研究
証拠法学における有力な方法の一つに、確率を主たる構成要素とする数理モデルによって訴訟における心証形成を描写し、このモデルを用いて証拠法の規律を分析する「(純)確率的推論アプローチ(PA)」がある。しかし、PAは、いわゆる「統計的証拠のパラドックス」に代表される理論的な問題を抱えていることが指摘されている。そこで、本研究では、PAに関する日米独の議論に加えて、日独の自由心証主義論、近年の意思決定理論の成果等を参照し、PAの問題を解消しうる新たな数理モデルを提案する。また、同モデルによる分析を通じて、統計的証拠の適切な法的取扱いのための理論を確立する。