研究課題/領域番号 |
57850160
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
基礎・土質工学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
土岐 祥介 北大, 工, 教授 (50001136)
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研究期間 (年度) |
1982 – 1985
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研究課題ステータス |
完了 (1985年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1983年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1982年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 砂質土 / 室内実験 / 土の構造 / 動的性質 / 液状化 / 地盤の支持力 |
研究概要 |
静的および動的試験あるいは乱さない砂試料について行なった共同研究から、砂地盤の工学的性質に関するいくつかの知見を得た。結果を要約すると以下のようである。 1)砂の変形・強度特性に関する微視的考察 表面摩擦係数など、変形に関与する諸因子間の相互関係を究明するとともに、間隙分布や砂粒子の配列構造の誘導異方性について解析した。また、繰返し応力履歴が砂の粒子配列構造に及ぼす影響を明らかにし、相異なる三主応力下での排水および非排水応力〜ひずみ特性が適確に評価し得ることが示された。さらに、強度特性に及ぼす構造特性の影響が、間隙比、拘束圧などの因子によって異なることが明らかにされた。 2)原位置砂地盤の強度特性の評価 原位置凍結サンプリング法が、良質の乱さない試料の採取法としてすぐれたものであることを明らかにするとともに、この試料について行なった試験から、密な砂地盤の液状化限界を適切に示す限界N-値を提案した。また、凍結を利用したブロックサンプリング法も、原位置にある砂地盤の構造特性を保持し得る有効な方法であることが確められ、併せて自然地盤の持つ異方的力学特性とそれと類似の特性を有する供試体の作製法が示された。さらに、砂地盤の堆積環境と工学的性質の相互関係が考察され、特に液状化問題との関連において有用な知見が得られた。 3)非排水繰返し三軸試験法 一斉試験を行ない、試験結果の分散を小さくするためには供試体の準備方法をはじめいくつかの統一すべき重要事項のあることが結論された。ここで得た成果は、非排水繰返し三軸試験法の規準化に貢献するところ大であると思われる。
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