研究課題/領域番号 |
57850227
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
金属加工(含鋳造)
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研究機関 | 長岡技術科学大学 |
研究代表者 |
小林 勝 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (60126472)
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研究期間 (年度) |
1982 – 1985
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研究課題ステータス |
完了 (1985年度)
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配分額 *注記 |
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1983年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1982年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
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キーワード | 極低温プレス加工 / 極低温引抜き / 極低温圧延 / 摩擦係数低下 / 室温強度上昇 / セル組織 |
研究概要 |
極低温塑性加工の実用化に当り、プレス加工、引技加工、圧延加工を対象に、材料に応じた冷却・搬送、型材料・構造、後処理などの周辺設備・技術の諸問題を解決し、その最適化の探索を目的とした。 1.プレス加工 10トン油圧プレス機を用い、純アルミニウムおよび耐食アルミニウム合金板(t0.5mm)を液体窒素で冷却し、ピッチ50mmの順送り型で極低温張出しプレス加工を用い、素材の冷却および温度上昇に対する熱伝達の解析および素材の成形性の点から、5mm・【S^(-1)】のような遲い搬送速度のプレス成形では金型内部冷却方式がよく、経済性の面よりポンチ・吹出し冷却方式が有効であることを明らかにした。金型はポンチ、ダイスともSVS304でよく、耐熱衝撃性、強度の面で問題はない。温度上昇に対する板厚の影響は余り大きくない。また付着氷の後処理の必要はないことを実験的に明らかにした。 2.引抜加工 純銅および各種銅合金線の極低温引抜加工において、連続的な高速加工で素材の液体窒素による冷却、湿度調節槽による着氷で摩擦係数は室温引抜の場合の1/2〜1/3になり、その効果を熱伝達の解析により明らかにした。また室温強度は室温引抜材のそれより10kgf・【mm^(-2)】程度上昇することを転位の量、存在状態より明らかにし、析出硬化形合金では最適熱処理温度の低下に役立つことを実験的に明らかにした。 3.圧延加工 純アルミニウム、耐食アルミニウムおよび銅合金板の極低温圧延において素材の冷却および着氷による摩擦係数の変化を圧延圧力、先進率の測定より計算で求め、その効果を熱伝達の解析より明らかにした。また室温強度は室温圧延材のそれと比較して約10%の向上となり、その原因を転位の観察より明らかにした。
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