配分額 *注記 |
282,000千円 (直接経費: 282,000千円)
1986年度: 14,000千円 (直接経費: 14,000千円)
1985年度: 37,000千円 (直接経費: 37,000千円)
1984年度: 85,000千円 (直接経費: 85,000千円)
1983年度: 146,000千円 (直接経費: 146,000千円)
|
研究概要 |
脳神経系を中心とする生体内情報伝達ならびに機能調節機構の解明を目指して、そこに作動する未知のペプチド性生理活性物質の検索,精製,構造決定を行ない、それに関連する生化学的研究を行なった。 1.ニューロメジン類の発見と構造決定 各種平滑筋摘出標本に対する収縮活性を指標にして、9種類のニューロメジン(K,L,B,C,N,U-8,U-25)を単離、その構造を決定した。それぞれのニューメロジン類に対する特異抗体を作成、ラジオイムノアツセイ(RIA)及び免疫組織学的手法により、その組織内分布を明らかにした。 2.心房性ナトリウム利尿ホルモン(ANP)の単離と構造決定 ヒト心房からα-,β-,γ- hANP、ラット心房からγ- rANPの精製及び構造決定、pre-hANPのcDNA解析を行ない、さらにANPのRIAの確立、hANPの生合成機作、病態生理的意義の解明への基礎を固めた。 3.インヒビンの精製,構造解析ならびに生理的意義の解明 ブタ及びウシ卵胞より、インヒビンを精製、その部分構造を決定した。さらにインヒビン抗体によるRIAを確立し、血中インヒビン値とFSH分泌が逆相関関係にあることを明らかにし、視床下部-下垂体-性腺フィードバックシステムの存在を証明した。 4.ニワトリゴナドトロピン放出因子(Gn-RH)の精製と構造決定 ホ乳類とは異なり、ニワトリ視床下部に2種類のGn-RHの存在することを証明した。 5.ペプチホルモンのプロセシング酵素の研究 酵母からプロセシング・シグナル特異的切断酵素及びカエル皮フからペプチドC末端アミド化酵素を精製、現在、ホ乳類のプロセシング酵素の精製中である。
|