研究課題/領域番号 |
58065001
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研究種目 |
特別推進研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
戸田 正直 北海道大学, 文学部, 教授 (40000525)
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研究分担者 |
濱 保久 北海道大学, 文学部, 助手 (70142669)
安西 祐一郎 北海道大学, 文学部, 助教授 (40051875)
篠塚 寛美 北海道大学, 文学部, 助教授 (30000615)
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研究期間 (年度) |
1983 – 1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
71,500千円 (直接経費: 71,500千円)
1986年度: 10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
1985年度: 8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
1984年度: 18,000千円 (直接経費: 18,000千円)
1983年度: 35,500千円 (直接経費: 35,500千円)
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キーワード | 社会的相互作用 / 認知 / 感情 / 日常会話 / 人工知能 / 日本語文法 / 会話システム / 因果推論 / デモンパーサ / 知識表現 / 日本語会話文文法 / 印象形成 |
研究概要 |
本研究の目的は、認知理論的視野に立って現在の社会的相互作用模型の欠陥を補い、人工知能的手法によってコンピュータ上に日常的相互作用の代表である日常会話を不特定の人間と交すことができるシステムの建設を目指すことによって、人間の心の持つ諸機能の統合模型を得ることであった。もちろん、人間の心の諸機能は、従来の心理学によって得られた知見からも明かなように、単独でも複雑をきわめるものであり、ましてそれら諸機能の統合模型の建設は一朝一夕に達成できるものではない。むしろ本研究の眼目は、統合模型建設という目的を視点として設定することで数多くの従来未発見であった重要問題を発見し、それらの重要な未知問題の解決に向けて独走的な基礎研究を展開することである。そして、それらの基礎研究の展開がある程変の水準に達した分野から、さまざまな人工知能システムの試作を試み、徐々に目指す目標である、人間の心の諸機能の統合模型としてのNENE-HIEシステムの建設に向おうとするわけである。 総合的な研究結果としては、NENE-HIEシステムと呼べる段階のシステム完成までにはあと数年が必要と推定されるものの、以下の各領域において多くの新境地を開く基礎研究がなされ、また目標システムの要請を部分的に満す人工知能システムの試作に成功した。 1.未知人物対象の人格推定に関する実験的研究。2.言語的交渉過程の実験的研究とそのコンピュータモデル化。3.会話事態における感情機能の理論。4.因果推理理論。5.日常会話文解析にかかわる諸問題の研究(日本語文法の再編成、情報格構造、述語複合体、動詞の表層格支配)。6.言語理解のための推論模型。7.拡張プロログによる知識表現。8.対話処理システム建設用トゥールとしてのオブジェクト指向言語。9.日本語対話処理システムの試作。
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