研究課題/領域番号 |
58065004
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研究種目 |
特別推進研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
大越 孝敬 東京大学, 工, 教授 (70010709)
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研究期間 (年度) |
1983 – 1985
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研究課題ステータス |
完了 (1985年度)
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配分額 *注記 |
125,000千円 (直接経費: 125,000千円)
1985年度: 13,000千円 (直接経費: 13,000千円)
1984年度: 54,000千円 (直接経費: 54,000千円)
1983年度: 58,000千円 (直接経費: 58,000千円)
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キーワード | コヒーレント光ファイバ通信 / レーザ / 半導体レーザ / 光ファイバ / 単一偏波光ファイバ / ヘテロダイン光計測 |
研究概要 |
A.送信デバイスの研究 コヒーレント光通信用の半導体レーザには、極めて高いスペクトル純度が要求される。本研究ではまず1.55μm帯InGaAsPレーザのスペクトル線幅の測定技術の確立につとめ、線幅・出力積10MHz・mWを得た。これはGaAlAsレーザをしのぐ値である。また線幅増大係数αの実測につとめ、α烱-2.2〜2.8との値を得た。また特に高出力時に1/f雑音が大きな影響を与えていることを発見し、このことからAFC回路によって1/f雑音を十分に除去し、共振器のQ値を改善すれば、DFBレーザ単体でも将来スペクトル線幅1MHzの達成が可能との見通しを得た。 B.伝送デバイスの研究 ヘテロダインまたはホモダイン通信においては、受信光波の偏波状態の安定化が望まれる。その為の「絶対単一偏波」のひとつとしてサイドトンネル型ファイバを例にとり、非軸対称ファイバの特性解析法の開発につとめ、モード別電磁界形状等につき多くの新知見を得た。 C.受信デバイスの研究 ヘテロダインまたはホモダイン受信機においては、信号光と局発光の偏波状態の一致が要求される。しかし前項でのべた単一偏波ファイバ ぬ場合もあり、それにそなえて偏波ダイバーシティと偏波ゆらぎ補正装置の研究につとめた。特に後者については光ファイバクランク素子の発明・開発により、実用性の高い方式を実現した。 D.通信システムの研究 特にFSK,PSKについて光源の位相ゆらぎがBER(符号誤り率)に与える影響を理論的に明らかにし、かつ実験的に検証した。E.計測システムの研究 受動型リング共振方式光ジャイロについて、その主要な雑音要因の強動の把握と低減法の開発につとめ、光学系設計の為の指針を得た。
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