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日本経済のサプライ・サイドに関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 58410013
研究種目

一般研究(A)

配分区分補助金
研究分野 一般理論
研究機関大阪大学

研究代表者

建元 正弘  大阪大学, 経, 教授 (00027567)

研究期間 (年度) 1983 – 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
15,100千円 (直接経費: 15,100千円)
1985年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1984年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1983年度: 8,600千円 (直接経費: 8,600千円)
キーワードサプライサイド / 経常収支不均衡の決定因 / 直間比率 / 資本コスト / 国際的な税制の調整 / 技能形成比較 / 金融市場の効率性 / 最適財政支出水準
研究概要

今年度のサプライサイド研究の成果は(1)税制度が日本経済へ与える影響、(2)経常収支不均衡の決定因、(3)労働供給、(4)金融制度、(5)財政制度の各部門にわたって具体化された。以下に主たる内容を述べるが、詳細に亘っては研究成果報告書におさめられている諸論文を参照されたい。
(1)税制度が日本経済に与える影響の研究…税制は経済の基本的構造を決める最も重要な要因のひとつである。本間正明・跡田直澄らによる直間比較の研究は、現在我が国で問題とされている大型間接税導入の功罪について、最適課税論の立場から厳密な理論的検討の枠組みを提供したものである。また、本間正明「資本コストの日米比較」および中谷巌等「わが国企業税制の評価と課題」においては、日米間の資本コストをそれぞれ独自の視点から比較計量したものであり、日米企業にとっての投資環境の差異を明らかにしている。
(2)経常収支不均衡の決定因の研究…植田和男「戦後日本の経常収支・交易条件」は、サプライサイドが長期均衡を決定するという基本的前提をもとに、経常収支不均衡が国内における貯蓄・投資ギャップに依存することを明らかにした。中谷巌「Curing Trade Imbalance by International Tax Cordination」は経常収支不均衡と各国の税制格差の関係を議論し、結局、各国間の税制格差を是正するための国際的な税制の調整が必要との結論を得ている。
(3)労働供給の研究…猪木武徳の日・タイにおける技能形成比較の研究が実証研究の成果をもとに発表されている。
(4)金融制度の研究…蝋山昌一の一連の金融制度とわが国の国際化、金融市場の効率性に関する研究がある。
(5)財政制度の研究…井堀利宏の最適財政支出水準に関する研究、斉藤愼の地方公共団体の財源調達の研究が中心的成果である。 以上で3年間の研究プロジェクトが終了したが、理論・実証・政策提言にわたって数多くの有益な成果が生みだされたことを確信する。

報告書

(1件)
  • 1985 研究成果報告書概要

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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