研究課題/領域番号 |
58420037
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
建築設備・環境工学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
中原 信生 名古屋大学, 工, 教授 (70115608)
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研究期間 (年度) |
1983 – 1985
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研究課題ステータス |
完了 (1985年度)
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配分額 *注記 |
13,500千円 (直接経費: 13,500千円)
1985年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1984年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1983年度: 7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
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キーワード | 室内居住環境 / 総合評価 / 最適制御法 / 温熱環境 / 混合熱損失 |
研究概要 |
以下、報告書の章ごとに概要を述べる。 第1章では、環境制御の動的性格から、設計条件、制御条件、実現条件の明確な分離と認識を説き、エネルギー消費量と環境の質を条件として導入する必要性を述べ、以降の章の全体的流れをまとめている第2章は、色彩環境と温熱環境の複合効果に関する章で、色彩の持つ暖色寒色感が周囲の温熱環境によって変化することが新たに発見され温冷感も非定常時には周囲色彩の影響を受けることを実験的に明らかにしている。第3章では、従来行われていない非定常時の人間の生理・心理反応の実験結果が述べられ、この結果寒不快域・暑不快域から快適域への変化においてECG、皮膚温応答により両者が明確に記述できるようになった。第4章では、従来表現が困難であった非定常時の生理・心理反応を明確に表現できる新モデルを提案し、妥当性を検討している。第5章では、模型実験とスライド実験により、前述第2章の色彩評価に対する温熱環境の影響を多色にわたり検討しており、影響の出る色、尺度、男女差を明らかにしている。第6章では、室内混合エネルギー損失の実験結果から要因効果を定量的に求め、制御温度差が最大の影響を与えることなどが述べられている。第7章では、6章をうけてシミュレーション・モデルを作成しモデルビルについて混合損失の重要性を省エネの観点から明らかにしている。第8章では、室内空気分布の設計法の現状と問題点を述べ、基本的設計を容易にするためCAD化を図っている。第9章では、室内上下温度分布のマクロモデルを作成し、有用性を検討している。さらに、分布に基づく評価指標の提案をしている。第10章では、数値シミュレーションによる気流分布の予測法を検討している。従来からの差分法、有限要素法に加え新たに境界要素法を導入し、妥当な結果を得ている。第11章はまとめと今後の展望である。
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