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IGFの精製及び生理的意義に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 58440084
研究種目

一般研究(A)

配分区分補助金
研究分野 内分泌・代謝学
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

鎮目 和夫  東京女子医科大学, 医, 教授 (40075156)

研究期間 (年度) 1983 – 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
14,800千円 (直接経費: 14,800千円)
1985年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1984年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1983年度: 9,800千円 (直接経費: 9,800千円)
キーワードIGF-I
研究概要

IGFなIのRIAを改良するため3種のモノクロナール抗体を作製しそれを用いて鋭敏なRIAが可能となった。このRIAによる正常人及び各種疾患患者血中IGF-Iの動態は従来の報告と差がなかった。糖尿病の母親に産まれる巨大児の臍帯血中濃度は正常児の場合に比して著明に高値であり、生下時体重と正の相関を認めた。この事実からヒト胎児の子宮内発育にはIGF-Iが関与することが示唆された。次に各種培養細胞のIGF-I産生能について検討し、このラットの骨芽細胞(ROS)の培養上清にIGF-Iの存在を確認し、FRTL細胞もIGF-I産生能を有することを初めて見出した。また各種培養細胞の増殖や機能に対するIGF-Iの効果を検討した。ラットの骨芽細胞(ROS)、筋原細胞(L-6)神経芽細胞(Neuro 2A)に対してIGF-Iは生理的濃度でそのDNA合成や細胞増殖を促進しその作用はIGF-Iに特異的なI型のIGF-Iは受容体を介することを明らかにした。IGF-Iは単層培養ブタ甲状腺細胞のDNA合成や細胞増殖も著明に促進しまたEGFの作用との間には著明な相乗作用のあることを認めた。IGF-Iは甲状腺細胞のRNA合成や蛋白合成も促進した。しかしヨード取り込みやTSHに対するサイクリックAMP反応には影響を与えなかった。IGF-Iはラットの甲状腺株細胞FRTLに対しても同様の効果を示しFRTL細胞の培養地に抗IGF-Iモノクロナール抗体を添加するとFRTLの増殖は抑制され細胞増殖におけるautocrine mechanismの存在が示唆された。 一方IGF-Iを23日令の雄ラットにミニ浸透圧ポンプで1日120μg7日間投与し、体重、体長、脛骨骨端軟骨幅、血糖及び臓器重量を測定したところ対照ラットに比し体重は有意に増加し、また脛骨骨端軟骨幅も対照群に比し有意に増加することを認めた。更にIGF投与群の肝・腎・睾丸及び下垂体重量は対照群に比し有意に大であった。一方血糖値は両群で差がなかった。 以上の結果よりin vivo投与で正常ラットの成長を促進することを明らかにした。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 日本内分泌学会雑誌. 61-増刊 1088. (1985)

    • 関連する報告書
      1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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