• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

第一言語に於る言語習得と発達段階の解明及びその標準モデル作成

研究課題

研究課題/領域番号 58450052
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 言語学(含音声学)
研究機関北海道大学

研究代表者

西掘 ゆり (1985)  北海道大学, 言語文化部, 助教授 (70109403)

西堀 ゆり  北海道大学, 助教授

研究期間 (年度) 1983 – 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1985年度: 100千円 (直接経費: 100千円)
1984年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1983年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード言語習得 / 言語習得メカニズム / 言語発達 / 言語発達標準化モデル / 言語獲得
研究概要

本研究は第一言語としての日本語の習得過程を統語法(syntax)の観点から解明し、その発達段階を標準化するモデルを作成することを目的として、その為の基礎研究を行ったものである。研究は以下の3点を骨子とする。第一に、従来行われてきた通時的縦断法と共時的横断法によるデータ収集を一本化する方法を試みた。即ち、複数の対象児童(試用データでは0〜4才、分析基礎データでは2〜4才)の発話を5ケ月間にわたりテープ収録した後、それを筆録化、次いで、フロピィ・ディスクに収積した。第二に、分析方法として、レデイング大学作成のLARSP(言語障害時用治療標準モデル)を日本語に合わせて修正し、応用した。即ち、旬と節の内部に於ける語順の自由度をプログラミングし、Wordレベルに助詞の機能分類を導入した。第三に、分析基礎データとして抽出した3名の児童(2才前半期から4才前半期へとそれらの児童は移行する。)の発話記録を各児童につき各月最初の100発話ずつ取り出し、この修正型LARSPにより分析した。その分析結果を各プロフィル・チャート上にClause、Phrase、Wordの3レベルにわたって図表化することにより、各構成素の発現の推移を各時点に於て明確に把握することができた。この標準化方法により、言語習得という発達過程を共時的横断研究として行うと共にプロフィル・チャートという枠組を用いることによって通時的縦断研究として行うことが可能となった。また、コンピューター使用により、分析作業が迅速化され、分析をより広範囲に行うことが可能となった。以上の研究の結果、対象児童の個別の発達を鮮明にプロフィル化でき、また、それを用いて各児童間の比較が容易となると共に、この枠組を用いることによって異った言語間での発達現象を比較する道を開いたと言えよう。

報告書

(1件)
  • 1985 研究成果報告書概要

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi