研究課題/領域番号 |
58840004
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
天文学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
小川 英夫 名古屋大学, 理, 助手 (20022717)
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研究期間 (年度) |
1983 – 1985
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研究課題ステータス |
完了 (1985年度)
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配分額 *注記 |
15,000千円 (直接経費: 15,000千円)
1985年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1984年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1983年度: 8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
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キーワード | 電波天文学 / 低雑音受信器 / ダイオードミクサー / クライオスタット |
研究概要 |
1. 100〜190GHz帯での冷却ダイオードミクサー受信器の改善を行った。 昨年より更に冷却時に安定に動作するように、ミクサーマウント、ダイオードマウントについて構造上改良を行った。 この結果、冷却時の安定性が改善され、現在1年以上にわたって安定に動作している。この受信器は4m短ミリ波望遠鏡に搭載され、広域マッピング観測等に使用されている。 2. 更に低雑音受信器の開発を目指して、現在超伝導素子を使用した受信器の開発を行っている。クライオスタットとしては次の点が要求される。 1)超伝導受信器を2.5Kに冷却 2)液体ヘリウムの保持時間は、1週間程度 3)望遠鏡受信器室に搭載するため、小型化閉サイクル冷凍器(熱輻射シールド用)と液体ヘリウムを利用したクライオスタットを製作した。 (1)ミクサー・ブロック及びホーンは減圧(ポンピング)されたガスで冷却されるため、液体ヘリウムとミクサー・ブロックの間の温度差が存在する。これが0.2Kであり、ミクサーを2.5Kに保つためには50mmHgの圧力が適当であることがわかった。また液体ヘリウムの量に関係なく一定に冷却できるという、このクライオスタットの利点も確認できた。 (2)このクライオスタットの予冷には約24時間を必要とすることがわかった。また77Kシールドは実際には〜170K前後であり、改良を要することがわかった。 (3)2.5Kに減圧している方がヘリウム消費量が小さいことがわかった。(これは、2.5K時の潜熱が大きい等による)
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