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新しいメスバウアー・サーマルスキャン法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 58840008
研究種目

試験研究

配分区分補助金
研究分野 固体物性
研究機関大阪大学

研究代表者

那須 三郎  大阪大学, 基礎工, 助手 (00030057)

研究期間 (年度) 1983 – 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
1985年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1984年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1983年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
キーワードメスバウアー分光分 / キューリー点 / スズ / スズ-インジウム合金 / アモルファスFe-Zr合金 / SrFe【O_(2.97)】 / ネール点
研究概要

核物性研究手段の一つとしてのメスバウアー分光法は物質構造およびその種々なる物性を調べる方法として優れているが、装置の調整、維持やスペクトルの測定時間と手間において煩瑣な面がある。特に物性や材料工学、材料開発に不可欠な状態の温度,圧力,外部磁場,組成等による変化を迅速に観るには不向きである。そこで本研究はドプラー速度零あるいは一定値でのメスバウアー・サーマルスキャン法を正確に行う装置を開発し、感度高く,簡便,迅速で情報量の多い状態分析法として利用することを目的とした。 本年度は最終年度であり前年度までに開発した測定システムの応用および全体のまとめを目的とした。 測定システムの応用としては。
(1) 金属スズ,微量インジウムを含むSm-0.5%In,Sn-1.%In合金の共鳴吸収量の温度依存を室温より融点数度上まで測定し、液体スズおよびスズ-インジウム合金の過冷却度の測定に成功した。不純物としてInを含む場合は含まない純スズに比較して過冷却度は小さく、不純物による液相内固相核生成が起る事が判明した。 (2) アモルファスFe-Zr合金のキューリー点の測定。
Fe-7〜12%Zrアモルファス強磁性体はZr濃度減少とともに強磁性が不安定になる特異な物質であり、その磁化の温度依存性、キューリー温度のZr濃度依存性を詳細に知る必要がある。高温用測定システムを低温用に応用し、4.2k〜300kまでの連続測定を可能にし、Fe-12,9,8.6,7at.%Zr合金四種の種類についてキューリー温度を測定し、それぞれ、232.8k,208.3k,185k,130kと決定出来た。γ線の透過率をブリュアン関数で解析し、分子場係数およびキューリー点近傍での臨界指数の値を議論した。又SrFe【O_(2.97)】についてもネール点の測定を行った。又厚さおよびTcの分布に関する考察が重要であり、全体の報告書作成の遅延が不可欠である。

報告書

(1件)
  • 1985 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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