研究課題/領域番号 |
58850063
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
計算機工学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
板野 肯三 筑波大学, 電情, 講師 (20114035)
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研究期間 (年度) |
1983 – 1985
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研究課題ステータス |
完了 (1985年度)
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配分額 *注記 |
9,800千円 (直接経費: 9,800千円)
1985年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1984年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1983年度: 5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
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キーワード | 高級言語 / 高級言語計算機 / 直接実行計算機 / 対話型プログラミング / マイクロプロセッサ / マイクロプログラミング / パイプラインアーキテクチャ / 性能評価 |
研究概要 |
対話型直接実行計算機の言語プロセッサ、対話プロセッサのハードウェアおよびソフトウェアの実現と、直接実行計算機の性能評価並びに動作解析を中心として研究を行った。言語プロセッサのハードウェアは、字句解析部、構文意味認識部、意味実行部などの機能モジュールをリングバスでパイプライン結合することで実現した。このうち、字句解析部と構文意味認識部は制御アルゴリズムを系統的に記述してテーブル化しこれを実行する専用のハードウェアとして構成され、意味実行部はマイクロプログラマブルなプロセッサMEGA3上に実現されている。対話プロセッサはマイクロコンピュータPC100をリングバスに接続して言語プロセッサを連結し、マイクロコンピュータに3台のディスプレー装置と実装して対話に必要な種々の情報を表示できるようにした。一方、直接実行計算機の性能を評価するために、VAX11/750上に実現されたシミュレータ上で、種々のサンプルプログラムを実行して、計算機内部の動作を解析した。このために、シミュレータの機能を改良するとともに、動作解析をするための分析プログラムが作成された。動作の解析の結果、あらゆる処理をすべてMEGA3上で行った場合は、コンパイルされた機械語を実行するのに比較して100倍程度の実行時間が必要であるが、機能別モジュールレベルでのパイプライン構成を採用することで実行速度を約10倍にすることが可能であることがわかった。またこの時に実行のネックとなる意味実行部の動作の詳細な解析から、スタック操作、アドレス計算部、連 記憶部などを専用のハードウェアにおき換える効果は、これを更に2倍にすることがわかった。この様な性能の評価と並行して、言語の定義に対して制御アルゴリズムを柔軟に構成することを目的として、実行文法と呼ばれる概念を導入して、言語の生成規則だけでなく、意味規則や実行規則なども含めて言語を記述し、これをテーブル化することも考えた。
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