研究課題/領域番号 |
58850068
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
計算機工学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
長尾 真 京都大学, 工, 教授 (30025960)
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研究期間 (年度) |
1983 – 1985
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研究課題ステータス |
完了 (1985年度)
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配分額 *注記 |
39,500千円 (直接経費: 39,500千円)
1985年度: 10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
1984年度: 26,000千円 (直接経費: 26,000千円)
1983年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
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キーワード | 画像処理システム / 構造認識 / 画像処理ハードウェア / 可変スリット法 |
研究概要 |
可変スリット法という新しい図形の特徴抽出方式を提案し、そのハードウェアシステムの作成、ファームウェアの作成、特徴抽出ソフトウェアパッケージの作成、図形構造の記述からソフトウェアを起動し、さらにファームウェア、ハードウェアの起動が出来るシステムの作成を行い、システムを完成した。 このシステムを用いて、種々の単純な図形の認識を行った。その1つは図形の境界線をたどることによって図形認識を行うものであり、他は2次元標準図形のマッチングによって認識を行うものである。 ハードウェアシステムは特殊な構造であるため、その回路動作の正常動作のチェック、調整に少し時間がかかったが、60年の夏からあとは安定に動作している。このハードウェアシステムはSM7という画像処理用コンピュータシステムにつながれており、このSM7に図形の特徴抽出のサブルーチンパッケージが作られている。 このSM7はさらにLISPマシンSymbolics 3600に接続されていて、図形の構造記述とその認識プロセスは、このLISPマシンで行われる。この図形認識のプロセスは、図形特徴の抽出のためのSM7上のサブルーチンを駆動し、その結果の情報をSM7から得て図形の認識を行うという形になっている。 認識を行った図形は、3角形、4角形、スパナ、ボルト、ナットなどの比較的単純な図形のほかに、回路図面、機械の設計図面、手書きの線図などであり、折線の精度を決めれば、その精度で簡単に線図形の認識が行えることを確認した。 このシステムのハードウェアの設計・製作は株式会社東芝、アジアエレクトロニクスと共同で行い、信頼性の高い装置を比較的短期間で作ることが出来た。現在他の企業でこの原理による装置の製作が検討されている。
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