研究課題/領域番号 |
58850103
|
研究種目 |
試験研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
コンクリート工学・土木材料・施工
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
菅原 照雄 北海道大学, 工, 教授 (90001065)
|
研究期間 (年度) |
1983 – 1985
|
研究課題ステータス |
完了 (1985年度)
|
配分額 *注記 |
8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
1984年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1983年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
|
キーワード | アスファルト / アスファルト混合物 / 変形係数 / 動的試験 / 疲労性状 |
研究概要 |
1.研究目的 変形係数はアスファルト混合物のもっとも重要な基礎的物性であり、アスファルト舗装において、支配的な意義をもつといわれる。アスファルト混合物の力学特性は、時間、温度にきわめて敏感で、実用条件を網羅した変形係数の測定や、実際の道路から採取した試料についての変形係数の測定は困難とされてきた。本研究は円筒供試体を用いる圧裂法を用いることにより、簡易に変形係数を求める手法を開発せんとするものである。 2.研究の方法 直径約10cm、高さ6cmの供試体を作成し、直径方向に荷重を作用させ、載荷方向、ならびにそれに直角の方向の変形を測定して、間接的に供試体に引張力を作用させ、変形係数を測定する方法をとった。これによって測定できる温度域は、-25℃から+40℃までであり、使用する動的荷重の周波数としては、0.3〜10Hzであり、実際の自動車走行に対応するものとなる。 3.研究成果 本方法の採用により、1種の材料について、3〜4ケの供試体で、-25℃〜40℃の全領域の変形係数の測定が可能であり、載荷部に若干の操作を加えることにより、現場切取り供試体についてもこれを適用することが可能であることが明らかになった。さらに、実用的に必要とされる全領域にわたって、変形係数を実測し、温度と変形係数との関係、載荷時間と変形係数との関係、疲労抵抗性への変形係数の寄与なども明らかにすることができた。 これらの研究成果は、舗装の実用性状評価などにも十分応用が可能であり、さらに、新材料の開発にも有効に利用できるものであろう。
|