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水架橋エラストマーの開発

研究課題

研究課題/領域番号 58850187
研究種目

試験研究

配分区分補助金
研究分野 高分子合成
研究機関京都工芸繊維大学

研究代表者

山下 晋三  京都工芸繊維大学, 工芸, 教授 (30025853)

研究期間 (年度) 1983 – 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
8,500千円 (直接経費: 8,500千円)
1985年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1984年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1983年度: 6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
キーワード水架橋 / アミノプロピルトリエトキシシラン / シランカップリング剤 / エピクロロヒドリンゴム / 塩素化ポリエチレン / クロロプレンゴム
研究概要

1.エピクロロヒドリンゴム(ECO)の水架橋 アミノプロピルトリエトキシシラン(APS)と触媒としてのジラウリン酸ジn-ブチル錫(DBTDL)を配合したECOは、70℃水中6時間で、網目鎖密度が5×【10^(-4mol)】/【cm^3】に達し、水架橋が可能であることが判明した。また、最大7.0MPaの引張強さという優れた力学強度を示した。この水架橋エラストマーの他に見られない特性は、高いECOの親水性による、44%にも達する吸水性にある。
2.塩素化ポリエチレン(CPE)の水架橋 CPEに含まれる塩素の反応性の低さのため、DBTDLを配合してもなお、架橋効率が低く、この系では十分な網目鎖密度、力学強度を得ることはできなかった。
3.クロロプレンゴム(CR)の水架橋 APS及びDBTDLを配合したCRは、3×【10^(-4mol)】/【cm^3】の網目鎖密度、10MPaの引張強さを与え、水架橋によりCRエラストマーを得ることが可能であることが分った。しかしながら、この系では、水によらないCRとAPSの初期加硫が避けられず、強度低下の原因となっている。
4.水架橋の総合的評価 多種のハロゲンを有する高分子、1-クロロブタジエン-ブタジエン共重合体、塩素化ブチルゴム、臭素化ブチルゴム、クロロスルボン化ポリエチレン、エピクロロヒドリンゴム、クロロプレンゴムについて、APSを反応させることにより、水架橋が可能となり、従来の熱加硫架橋体に匹敵する強度の水架橋高分子エラストマーを与えることが判明した。それらの水架橋反応の詳細な検討によって、それぞれの高分子に最適の反応条件を与えることが可能となり、更に、シリカを配合することによって、化学結合性の強い補強効果を得た。以上の結果、水架橋は、熱加硫によらぬ容易な加工手段を提供する方法として実用化され得るという結論を得た。

報告書

(1件)
  • 1985 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] International Rulaer Conference,1985,Kyoto. 268 (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1985 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Die Makromolekulare Chemie. 186巻. 1373 (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1985 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Die Makromolekulare Chemie. 186巻. 2269 (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1985 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Die Makromolekulare Chemie. 186巻. 2275 (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1985 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Die Makromolekulare Chemie. 186. (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1985 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Preprints of the 52nd Spring Meeting of Chemical Society of Japan. p.1373, 2269, 2275 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1985 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] International Rubber Conference 1985, Kyoto, Full Texts. p.268 (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1985 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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