研究課題/領域番号 |
58850198
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
発酵工学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
岡田 弘輔 大阪大学, 工, 教授 (20028947)
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研究期間 (年度) |
1983 – 1985
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研究課題ステータス |
完了 (1985年度)
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配分額 *注記 |
14,200千円 (直接経費: 14,200千円)
1985年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1984年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1983年度: 7,200千円 (直接経費: 7,200千円)
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キーワード | 酵素リアクター / 共役連続酵素反応 / 高分子化補酵素 / ポリエチレングリコール結合NAD / ポリエチレングリコール結合NADP / 耐熱性酵素 / デヒドロゲナーゼ |
研究概要 |
補酵素(担体型)を必要とする酵素反応を連続自動化するためには、補酵素の高分子化と、補酵素再生用の酵素反応との共役が必要である。当研究室では、ポリエチレングリコール結合NAD(PEG-NAD)が高い補酵素活性を有し、2酵素共役連続反応系に使用しうることを示してきた。とくに、耐熱性酵素であるThermus thermophilusのmalate dehydrogenaseとBacillus stearothermophilusのlactate dehydrogenaseがPEG-NADに対して高い活性を示し、かつ非常に安定であることが明らかとなった。本年度は、酵素リアクターの長期安定運転の条件を確立するために、上記両耐熱性酵素とPEG-NADを用いた連続酵素反応を温度を変化させて行なった。本酵素リアクターによるピルビン酸からL-乳酸生成速度の半減期は、30、40、45および50°Cにおいて、それぞれ9.7、6.2、5.4、および3.6日であった。リアクター中の酵素およびPEG-NADの安定性を調べたところ、両酵素は安定に存在していたが、PEG-NADがやや不安定であった。また、緩衝液中での安定性はリアクター中のものとは異なっており、PEG-NADの場合、緩衝液中の方が安定であった。以上の結果より、温度および緩衝液等の条件を適宜設定することにより、高分子化NAD-耐熱性酵素系を用いた酵素リアクターの長期安定運転が可能であると結論できる。NADで成功した本システムを、もう一つの酸化還元補酵素であるNADPに拡大するために、ポリエチレングリコール結合NADP(PEG-NADP)を新たに合成した。その際、NADPの2′位のリン酸基が、合成反応の副反応に関与することを見出し、その問題点を解決することにより、従来報告されている高分子化NADPに比べてはるかに高い補酵素活性を有するPEG-NADPを得ることができた。PEG-NADPもPEG-NADと同様、2酵素共役連続反応系に使用しうることが確認されており、高分子化NAD(P)-耐熱性酵素系を用いる酵素リアクターの長期安定運転が可能になった。
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