研究課題/領域番号 |
58860034
|
研究種目 |
試験研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
農業土木
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
片岡 隆四 北海道大学, 農, 教授 (20003717)
|
研究期間 (年度) |
1983 – 1985
|
研究課題ステータス |
完了 (1985年度)
|
配分額 *注記 |
7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
1985年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1984年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1983年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
|
キーワード | 水管理 / 潅漑用水 / 圃場整備 / 水温 / 潅漑効率 / 排水 / 内水位 / 外水位 |
研究概要 |
本研究は、東北・北海道地方における水田用・排水の有効的水管理の立場から次の三分担課題に分れ、その成果は次のとおりである。 1.減反下における用水送水系施設の有効的水管理(片岡・桜田) (1).水田の水利用に関するアンケートを行った結果、代かき期の最終日には全水田面積の80%以上が田植えを終了しており、また深水期の水田水深は目標水深よりかなり浅い。(2).代かき期及び深水期におけるそれぞれの潅漑所要日数の短縮と、普通期における連続潅漑の間断潅漑への切り替えを図って、開水路の有効的利用が望まれる。(3).水田水温、開水路水温、温水池水温の水温モデルを設定し、これにより連続潅漑及び間断潅漑における時別水温を算出して、間断潅漑のメリットを立証するとともに、望ましい間断潅漑所要時間及び潅漑開始時刻を指摘した。 2.冷水潅漑地域水田の用水需用構造と有効的水管理(佐藤・青木・泉) 圃場整備による水管理の変化を明らかにするため、北東北の冷水潅漑地域である三つの山間農村においてアンケート調査を行った。 多くのデータを解析した結果、水田の水管理は連続潅漑から間断潅漑に移行し、そのため水田水温が上昇するようになり、この水田地域の冷害、冷水害が著しく減少することが分った。 3.畑地転換に伴う既存排水系施設の有効的内水排除(秋野・嵯峨) 内水排除事業の行われた石狩川流域の低平地水田地帯で内水災害を被ることの多い北村(北村地区)と南幌町(夕張太地区)の2個所の内水排除地区を研究対象地域に選定し、おもに昭和50年8月および同56年8月の豪雨を対象として、その内水排除の構造を把握するため、過去の豪雨による内水湛水の実態を調べるとともに、これらの地区の豪雨の水文統計的評価および湛水解析を行い、これに基づき、既存排水系施設の有効的内水排除とその問題点を明らかにした。
|