研究課題/領域番号 |
58860035
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
農業土木
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
徳永 光一 岩手大学, 農, 教授 (10003740)
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研究期間 (年度) |
1983 – 1985
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研究課題ステータス |
完了 (1985年度)
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配分額 *注記 |
6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
1985年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1984年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1983年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
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キーワード | 改良山成畑工法 / 耕土流失 / 承水畦 / 表土扱い / 土壌侵食 / 播種床造成 / 土壌硬度 / 水質汚濁 |
研究概要 |
本研究では青森県南郷村に各5haの普通畑と草地の試験区を設け、造成工法と災害防止施設についての立案・設計・施工指導を行い、その効果についての調査・研究を行った。研究の成果を普通畑の場合と草地の場合に分け、以下に記す。 1.普通畑の場合 (1)畑面地形の形状と耕土流失の関係は明白であり、最少運土積で畑面形状を決める電算処理方式では流出水を分散させる望ましい地形形状が得られないことを、例を挙げて示し、分散型地形計画の重要性と手法について明らかにした。 (2)畑面畦等の承水畦は、通水断面積が大きいので、流下水が畦を越流し斜面崩壊を起す恐れがなく、溝型断面より優れることを明らかにした。転圧された畦の耐食性も充分であった。 (3)畑面に設けた沈泥堰、草生V型水兼道路による堆泥効果が顕著であり、上・中流部における流出水の分散と流動耕土の沈泥が、耕土流失防止の基本であることを明らかにした。 (4)畑面の降雨保留量は開畑後の経過年数に従い増大する。この原因として、作物を含めた植物根による穿孔・導水作用が大きく貢献している。表土扱いの効果は降雨保留量の増大に寄与している。 2.草地の場合 (1)基盤造成と防災施設の設計は普通畑の場合と同様に行い、良好な結果を得た。 (2)播種床造成では表土扱いと耕起を省略したが、ブルドーザによる種子の鎮圧と不良下層土の土壌改良により、良好な初期生育をみた。 (3)造成草地と周辺河川での水質調査から、沈砂池での流出土壌改良剤や肥料の貯留効果が大きいことを明らかにした。 (4)造成草地における表層土壌硬度の実態を明らかにした。
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