研究課題/領域番号 |
58870036
|
研究種目 |
試験研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
ウイルス学
|
研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
栗村 敬 鳥取大学, 医, 教授 (00112110)
|
研究期間 (年度) |
1983 – 1985
|
研究課題ステータス |
完了 (1985年度)
|
配分額 *注記 |
4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
1985年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1984年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1983年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
|
キーワード | コクサッキーウイルスB群 / ウイルスtropism / 生ワクチン |
研究概要 |
コクサッキーウイルスは種々の病気の原因として知られている。コクサッキーウイルスB4型(CB4)は弱年性糖尿病の原因である可能性があり、CBに対するワクチン開発の基本的研究が必要である。CB4分離株の糖尿病誘発性はSJL/Jマウスへのウイルス感染後2〜4日後の低血糖の出現と感染後期の高血糖によって調べた。新鮮分離株は低血糖の誘起性により2つのタイプに分れる。SJL/Jマウスに感染後初期に低血糖を起こすウイルスはさらに2つのgroupに分れる。すなわち腺房細胞のみに感染するものと腺房細胞にもランゲルハンス島細胞にも感染するものである。SJL/Jマウスに低血糖を起こし、ランゲルハンス島細胞にも感染する1つの株をvirulent株として選んだ。この株は他の系統のマウスにも低血糖を起こすが腺房細胞にしか感染しない病原性のないウイルスをvirulent株の感染に先だって接種すると、マウスは低血糖の出現から免れる。 種々の証拠が以下の考えを支持している。 1) 糖尿病誘発性はウイルスの病原性と宿主の遺伝的な要素によって決まる。 2) 非病原性ウイルスは病原性ウイルスに対するワクチンとして使用することができる。 3) 生ワクチン候補株のField trialに先だって、膵臓のダメージ以外の病原性を検討しなければならない。
|