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遺伝子異常診断法のアレルギー疾患への応用

研究課題

研究課題/領域番号 58870038
研究種目

試験研究

配分区分補助金
研究分野 免疫学
研究機関大阪大学

研究代表者

中居 純子  大阪大学, 医, 助手 (10028508)

研究期間 (年度) 1983 – 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
1985年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1984年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1983年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
キーワードヒトのIgE遺伝子 / RFLP / アレルギー
研究概要

各人の遺伝的要因が、アレルギーの発症に関与することは、その発症に家族性があることから知られ、またアレルギー反応には免疫グロブリンIgEが関与することが明らかにされている。本研究は、遺伝子操作法により単離したヒト免疫グロブリンH鎖のDNA断片をもちいて、この領域の遺伝子レべルの変異とアレルギー発症との関連の有無を検索し、アレルギー疾患診断法の一助とすることを目的とした。
健常者およびアレルギー患者の末梢血より得たDNAを検体としてCε,SεおよびD領域のDNA断片をプローブとしてSouthern法により解析した。その結果、【◯!1】134検体について、Sε,【Cε_1】,【Cε_2】,【Cε_3】のすべてについて大きな欠失や挿入は検出されなかった。【◯!2】D領域での欠失がみられた。【◯!3】ε1遺伝子の5′側、約4kbにあるBamH【I】切断部位および、ε2を含むHind【II】,Sac【I】断片について多型がみられた。その頻度はそれぞれ0.68/0.32,0.69/0.31,0.71/0.29であった。血中IgE安や病態と制限酵素切断部位変異との間に直接的な相関はみられなかった。【◯!4】D領域の欠失はD4の3′側からD1を含む約10kbにおよんでおり、欠失型の遺伝子頻度は0.5であった。この変異とアレルギー発症との関連はみられなかった。【◯!5】家系DNA試料を解析して、これら多型がみられた変異の遺伝的伝達を確認した。
以上の結果より、集団中に高頻度に存在しヒト免疫グロブリンH鎖のDからCまでの領域の遺伝子の変異を解析するうえで有効な指標として利用できるものである、しかし、一般的にアレルギー発症と、本研究で検索したヒト免疫グロブリンH鎖領域におけるDNAの変異とは連関していないものと考えられる。

報告書

(1件)
  • 1985 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 日本免疫学会総会記録. 13. (1983)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1985 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 日本人類遺伝学会第29回大会講演要旨集. (1984)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1985 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Proc. Jap. Soc. Immunol.13. (1983)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1985 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Jpn. J. Human Genet.30-2. (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1985 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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