研究課題/領域番号 |
58870074
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
西本 詮 岡山大学, 医学部, 教授 (50032850)
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研究分担者 |
藤原 敬 岡山大学, 医学部・附属病院, 医員
守屋 芳夫 岡山大学, 医学部・附属病院, 医員
仲宗根 進 岡山大学, 医学部・附属病院, 医員
松本 健五 岡山大学, 医学部・附属病院, 医員
田渕 和雄 岡山大学, 医学部, 講師 (50116480)
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研究期間 (年度) |
1983 – 1985
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研究課題ステータス |
完了 (1985年度)
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配分額 *注記 |
12,500千円 (直接経費: 12,500千円)
1985年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1984年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1983年度: 10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
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キーワード | 温熱療法 / 区別低体温療法 / マイクロウェーブ照射 / 実験脳腫瘍 / 局所脳血流量 / 脳腫瘍 / ACNU / マイクロウエーブ / 温熱化学療法 |
研究概要 |
1.自動制御が可能な2.45GHzマイクロ波照射装置及び非接触型アプリケーター(昭和52年2月購入)を用いて加温能力を検討した。区別低体温処置(全身30℃の低体温下に、局所脳のみを加温)を正常脳サル10頭に施行した結果、本装置を用いて、直径約4cmの範囲で脳表下10mmの白質を37℃に加温保持することは可能であった。 2.区別低体温処置時の生理的指標として、正常脳サル10頭を用いて、水素クリアランス法にて局所脳血流量を脳表下10mmの白質レベルで経時的に反復測定した結果、局所脳を37℃に加温した場合、局所脳血流量は加温前(30℃)の約2倍に増加し、また加温中止後は、ほぼ加温前値に復した。このことから、3〜5時間の本処置では、脳組織は可逆的に生理学的変化を示すことが確認された。 3.ウイルス誘発サル脳腫瘍モデル10頭に対して、3〜5時間の区別低体温処置を施行した。follow up CTを施行した5例中3例で腫瘍の縮小が認められたが、1例では3ヵ月後CT上腫瘍の増大が認められた。 4.成熟日本ザルの正常脳を用いて、区別低体温処置が抗癌剤(ACNU)の血中及び脳組織内濃度に及ぼす影響について検討した。その結果:(1)血中ACNUの半減期は、区別低体温処置により、常温下コントロールに比較して2倍以上に延長した。(2)脳組織内ACNU濃度の絶対値は加温側、非加温側で大差がなかったがone compartment open modelによる解析では、加温側で半減期の延長が認められた。
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