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蛋白分解酵素欠損動物作成技術の開発とその病態に関する生化学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 58870117
研究種目

試験研究

配分区分補助金
研究分野 生物系薬学
研究機関九州大学

研究代表者

加藤 敬太郎  九州大学, 薬, 教授 (70037571)

研究期間 (年度) 1983 – 1985
研究課題ステータス 完了 (1985年度)
配分額 *注記
5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
1985年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1984年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1983年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
キーワードカテプシンD / チオールプロテアーゼ / ペプスタチン / Ep459 / オートリソゾーム / オートファジー / 肝障害
研究概要

ラット肝リソゾームには、主要なエンドプロテアーゼとしてカテプシンDとチオールプロテアーゼ群(カテプシンB、H、L)が存在する。これらプロテアーゼの欠損症および細胞内蛋白分解に果たす役割を明らかにする目的で、カテプシンDおよびチオールプロテアーゼの阻害剤であるペプチスタチン(Ps)およびEp459をアシアロフェツイン(AF)に結合させ(Ps-AFおよびEp459-AF)、ラット肝細胞に存在するがラクトース認識リセプターを介して、リソゾーム中に特異的に取り込ませ、カテプシンの欠損状態を作成する試みを行ない、次のような結果を得た。
1.Ps-AFあるいはEp459-AFをラットに投与後、肝細胞を単離して細胞内蛋白分解阻害率を調べると、Ps-AFでは20%、Ep459-AFでは55%であった。両者を併用投与すると、阻害率は相加的に増大し66%となった。次にカテプシン欠損状態の肝細胞の形態変化を電顕で調べると、Ep-459を投与した場合には、顕著なオートリソゾームの出現が認められたが、Psを投与した場合には、オートリソゾームの出現はみられなかった。これらの結果は、オートファジーを介した細胞内蛋白分解過程には、チオールプロテアーゼが重要な役割を果たしていることを示している。
2.Ps-AFおよびEp459-AFを併用投与すると、蛋白分解阻害率は66%に増大したが、この際、肝障害が惹起されることが判明した。肝障害は血中GPT活性上昇を指標にして調べると、併用投与6時間後から明らかであり、24時間で最大に達した後、次第に回復した。併用投与ラットの肝細胞を電顕で観察すると、細胞内に多数のオートリソゾームの蓄積がみられたが、同時に局部的細胞壊死像が観察され、形態学的にも著しい肝障害が認められた。

報告書

(1件)
  • 1985 研究成果報告書概要
  • 研究成果

    (9件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (9件)

  • [文献書誌] Exp.Cell Res.144-1. (1983)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1985 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] J.Biochem.93-1. (1983)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1985 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] J.Biochem.93-2. (1983)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1985 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] J.Biochem.95-3. (1984)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1985 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Erp Cell Res.156-1. (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1985 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Experimental cell Research. 144. (1983)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1985 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Journal of Biochemistry. 93. (1983)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1985 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Journal of Biochemistry. 95. (1984)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1985 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Experimental Cell Research. 156. (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1985 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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