研究課題/領域番号 |
58890002
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
中山 和彦 筑波大学, 電情, 教授 (50091913)
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研究期間 (年度) |
1983 – 1985
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研究課題ステータス |
完了 (1985年度)
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配分額 *注記 |
16,000千円 (直接経費: 16,000千円)
1985年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1984年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1983年度: 7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
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キーワード | 日本語教育 / CAI / ワードプロセッサー / 日本語教科書 |
研究概要 |
本研究は、日本語を初めて学ぶ外国人のための日本語教育の実際的な場面において役に立つ、独立型のCAIシステムをマイクロコンピュータを利用して構築することを目的にしている。 昨年度までに試作したシステムは、マイクロコンピュータを用いたもので、CAIのコースはドリル様式を主とし、伝統的な日本語教授の形態をとっていた。そのためCAIとしては問題があり、実際に外国人学生を対象したテストから、初学者には扱い難い点もあることが判明した。その結果、最近一般への普及も著しく、安価になってきているワードプロセッサーとマイクロコンピュータを組み合わせたシステムを開発することに方針を変換し、新しいシステムを開発した。 このようにしたのは一般の外国人学生の日本語教育にあたっては話し、読むことを主体とし、手で漢字を用いた日本文を書くことは不要であるという、これまでの日本語教授方法との発想の変換からである。そのため漢字を手で書く練習をさせずに、ワードプロセッサーを使って文を書くようにさせることを考えた。学生は持参した携帯用のワードプロセッサーをマイクロコンピュータに接続してCAIの勉強をするようにした。学生はワードプロセッサーにローマ字で日本語を入力し、漢字に変換された時に同音の熟語のある場合には自分の欲する熟語を選択して日本語の文章を書くように求められる。このようにした結果、これまでの日本語教科書は使用不可能となり、全く新しい形の教科書、指導形式を開発することが必要になった。 そのために本研究は、今年度で終了、完結することを目途に計画を進めてきたが、残念ながらその運びにいたらなかった。今後の予定としては、本研究班のメンバーに今後も協力を依頼し、経常校費の範囲内で研究を継続して行い、新しい形の日本語教育の確立を目指すことを考えている。
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