研究課題/領域番号 |
58890011
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
植村 慶一 埼玉医科大学, 医, 教授 (90049792)
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研究期間 (年度) |
1983 – 1985
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研究課題ステータス |
完了 (1985年度)
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配分額 *注記 |
7,700千円 (直接経費: 7,700千円)
1985年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1984年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1983年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
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キーワード | 脊髄 / ペプチド / 高速液クロ / 質量分析 / ガスマス / ダンシル化アミノ酸アミド |
研究概要 |
神経組織の微量ペプチドの分離分析法について、高速液クロ分析、質量分析およびシーケンス分析による方法を用いて検討した。 生理活性ペプチドの高速液クロによる分離分析を試み、Diphenyl系Protesil300樹脂を用いることによって、P物質、ボンベシンなど10種の標準ペプチドが効果的に分離されることを示した。ウシ脊髄のペプチド画分をこの高速液クロ系で分画し、FAB-質量分析によって分析することにより、P物質の存在および分子量1256、1238の活性ペプチドの存在が示唆された。 カルボキシ末端のアミド化されたペプチドの分析法を検討し、逆相系Divelosil C8-5カラムによる高速液クロによって、ダンシル化されたアミド化アミノ酸が高感度12pmolレベルで検出されることを明らかにした。更に、ウシ脊髄のペプチド画分を、キモトリプシンによって酵素分解、ダンシル化、アルカリ条件でのアミド化アミノ酸の選択的抽出、高速液クロ分析によって、カルボキシ末端にアミド化されたPro、Met、Leu、Serをもつペプチドの存在が示唆された。 疎水性ペプチドの分離・分析について、膜内在性糖蛋白であるPo蛋白のトリプシン分解ペプチドの高速液クロによる分離条件を検討した。その結果、巨大網状型ポリスチレン樹脂(Hitachi 30130)による系によって、効果的な分離の出来ることが明らかとなった。分離されたペプチドを気相法シーケンサーで分析することにより、高感度にアミノ酸配列を分析することが可能であった。また、分離された疎水性ペプチドを短時間加水分解した後に、アシレーション、パーメチレーション処理を行い、SIL-5(Chrom pack)カラムによるガスマス分析を行うことにより、3〜6残基のアミノ酸配列の分析が可能となった。この方法をウシ脊髄のペプチド画分の分析に利用が可能であることを示した。
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